あたまのかたち外来 回想記02 – 親の気持ち –

あたまのかたち

赤ちゃんの頭の形を整えられる時間はごく僅かです。

ヘルメット治療は大凡生後6ヶ月までに開始し、1歳くらいまでの間に行われます。

ですので、治療開始を迷っている時間はあまりありません。

我が家は4ヶ月の検診で紹介状を貰い、6ヶ月までに治療を開始しました。

紹介状を貰った地点で迷いはありませんでしたが、やはり心は沈みます。

親が治療を決断するに際して気になる点はこの3つかなと思います。

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心理的なもの

この治療では一日23時間ヘルメットを着けているよう指導されます。

無力でただただ可愛い赤ちゃんに、何かとんでもないことを押し付けてしまうようで、とても苦しかったです。

やはりヘルメットを装着した赤ちゃんが「何も感じない」ことはありませんので、ごめんね・・と思うことが度々。

こうなる前になんで気付いてあげられなかったのだろう・・どうしてもそのように思ってしまいます。

しかし、頭のゆがみは、早い子だとお母さんのお腹の中にいるころから始まっていることもあるとか。

出産時にも起こりうると説明を受けました。

いわゆる向きグセが一般的な要因かとは思いますが、あれやこれやと自分たちを責めていても仕方ありません。

そして、実際に治療を始めてから痛切に思いましたが、良くも悪くも世間の目というものを感じずに生きていくのは本当に難しいです。

特にうちは双子で、二人ともヘルメットを被って日常を過ごしていましたので、とにかく目立ちました。

悪意のある人なんていないのですけどね。

こちらも過敏になりすぎているのだということも分かっているんですけどね。

時には意識的に心を無にしなければならない場面もあるかもしれません・・。

お金

治療開始前に一括払いです。

完全自費診療ですのでばらつきがありますが、30~70万程度が目安だそうです。

出産、そして赤ちゃんとの新生活に向けて多額の出費があった直後であるはずですので、なかなか強烈です。

個人的には、子どもたちの将来の不安・ストレスを一つ取り除けるのなら許容できる金額かなとは思いました。が、やはり強烈です。

保険適用外ですが、医療費控除の対象ではありますので、翌年は必ず確定申告へ!

所得税が10%とすれば、ざざっと数万円税金が安くなります。

(もちろんケースバイケースかと思いますので、迷ったら税務署で相談してくださいね)

そもそも通える病院があるか

対応できる病院はそれほど多くないようです。

関東・関西はいくつかありますが、地方だと少々厳しいかもしれません。

そもそも頭の形外来につなげてくれる病院にタイミングよく通院しているか、というのも大事というか、運に左右されるかなと思います。

割と大きな病院の小児科の先生が「初めて見た」と仰られたり、個人の小児科では逆に質問責めにあったりで、まだまだ珍しい治療なのだろうと思います。

治療できる期間は本当に短いですので、気になるなら積極的に病院を探すなどの必要があるかと思います。

頭の形外来を紹介してくださった先生が何気無く仰った「最新の医療の力はすごいから」という言葉に私たち夫婦はとても救われました。

そして、躊躇うことなく治療に臨むことを決意できました。

長く続く治療ではありません、赤ちゃんと一緒に頑張りましょう!

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