忙しいパパこそ読みたい【DIE WITH ZERO】時間とお金について

忙しいパパこそ読みたい

ゼロで死ね。

なかなか衝撃的なタイトルの本書は「お金の使い方」について、新しい切り口で書かれたビジネス書です。

そして、同時に子育てについて多くの示唆にも富んだ一冊であると感じました。

仕事・家事・育児に追われているパパさん、いつもお疲れ様です。

毎日あっという間に過ぎていく時間の中で、息抜きとして少しだけ本書を読んでみませんか?

「働く時間」と「子どもと過ごす時間」という、ある意味で相容れない両者のバランスについて私も常々考えておりますが、悩むばかりでなかなか自分では答えが見出せずにいました。

しかし、本書を読むことによって、一つの解が得られたと思います。

この記事は、双子の一歳児を抱える新米パパという視点でのレビューです。

ぜひ最後までお読みください!

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人生で一番大切なのは、思い出を作ることだ

人生は経験の合計であると著者は言います。

そう言われると、「いつか一流のホテルでディナーを楽しみたい」とか「いつか家族で海外旅行に行きたい」など色々思い浮かびますよね。

果たして、その「いつか」はいつやって来るものでしょうか?

その点について、著者の指摘は鋭いです。

今、何ができるかを考えることから目を背けている。

いつ死が訪れるかもわからないのに。

DIE WITH ZERO 本文より

人生で一番大切な思い出を作るために、

「今しかできないことに金を使う」

これが本書のメインテーマです。

「いつかいつか」の間に親は老いて子どもはあっという間に成長している・・とは、容易に想像できますよね。

死んでから与えるのは、遅すぎる

本書では “お金の価値は加齢とともに低下する” と何度も書かれています。

これは自身のお金の使い道だけではなく、子どもに渡すお金についても当てはまります。

平均寿命を考えると、親が死んでから子に与えるのでは遅すぎるという指摘はもっともであり、むしろ今まで考えもしなかった自分に驚きました。

子どもが若いうち(本書では26~35歳とのこと)にまとまったお金を手にすることができれば、お金の価値を最大化することができます。

そして、親が子に与えるのはもちろんお金だけの話ではありません。

子供との経験か?仕事か?

家族のために働いてお金を稼いだ時間は「家族と過ごすことのできた時間」でもあります。

多くのパパさんの苦しみは、結局はこの一点に行き着くのではないかと思います。

お金を稼いでも、子供との時間を過ごせず経験を共有できないのなら、それはむしろ子どもの経験を奪っていることになる・・とまで言われるとちょっとドキッとしますよね。

子どもの人生を豊かにするのは「お金」ではなく「一緒に過ごした時間」と著者の信念は一貫しています。

いつまでも子ども用プールで遊べると思うな

ある段階でしかできない経験を先延ばしできるのは、その段階が終わるまでに限られる。

DIE WITH ZERO 本文より

どんな経験であれ、最後のタイミングがやってきます。

それははっきりとした合図もなく、いつだってあいまいに終わるもの。

私たちは何かをできなくなる時の正確な日付を事前に知ることはできない。

大切なものは、知らないうちにゆっくりと遠ざかっていく。

にもかかわらず、私たちは何かがゆっくりと終わりに近づいていることに目を向けず、それが永遠に続くかのように思い込んでいる。

DIE WITH ZERO 本文より

これはとても詩的で、非常に印象に残った文章です。

小さな終わりの積み重ねが人生であり、そして子育てもそうなのだろうと新米パパながら思いました。

私の娘は現在一歳半ですが、「沐浴からお風呂に切り替わったのはいつか」「ミルクを卒業したのはいつか」「ハイハイしなくなったのはいつか」

・・いずれも正確な日付は覚えていません(スマホの写真を見ればある程度分かるでしょうが)。

このような小さな終わりがこれからも膨大に増えてくんでしょう。

子どもとの経験ってどれもが、今その時々にしかできないものだと忘れずにいたいです。

だからこそ、本書では何度も何度も、そのためにこそお金を使うのだと書かれています。

最後に

本書では貯めたお金を切り崩すタイミングについても書かれていますが、正直なところ、切り崩すも何も自転車操業な我が家です・・・

しかし、人生とは経験の合計であるという言葉は、2人の一歳児を抱える私の心に響く言葉でした。

本書はアリとキリギリスの寓話から語り始められます。

著者は言います。

「アリは働き過ぎだし、キリギリスは節約すべき」

臆病になり過ぎず今を大切に、幼い子どもたちと多くの経験を重ねていこうと思わせてくれた、素晴らしい一冊でした。


ぜひ手にとってみてください!

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